実験室でビーカー等の容器内の流体を混合するために、テフロンなどで覆った磁石です。
棒状や円盤にクロス状の突起を設けた形状があり、マグネットスターラーによる磁界変動で、攪拌子を回転させることができます。(回転子とも呼ばれます)
しかし、これらの攪拌子では回転時の中央付近の接線速度が小さいため、
容器中央部の流体が混合されにくいという問題がありました。
棒状攪拌子をはめ込んだ支持台の上に、積層混合エレメントを設置した攪拌子です。
容器内の液体を攪拌子の中央上下から吸込み、外側に吐き出すため滞留部がなく容器内全体を迅速に混合する事ができます。
ビーカー等の容器内部の混合に使用される棒状攪拌子は、容器中央部の流体があまり攪拌されず、混合に時間を要します。
MSE攪拌子であれば中心部に滞留のない均一攪拌で、混合時間を短縮できます。
2種類の異なる形状の「混合エレメントA・B」を交互に重ね、ブラインド板およびリング板で挟み込む事により、積層方向と半径方向それぞれで 複雑な流路を形成します。
供給された流体はこの流路により分割と合流を繰り返し、そこから生まれる乱流と過流で、効率よく高い混合能力を発揮します。(MSE型ともいわれます:Multi Stacked Elements)
※エレメントの形状は「標準型」「ハニカム型」の2種類があり、後者の方が混合力が強く、その分圧力損失が大きくなります。
攪拌子の種類によって、混合されるまでの時間が大きく変わります。
下の表は3ℓビーカー内でそれぞれの攪拌子を200rpmで回転させた脱色実験の結果です。
棒状攪拌子、クロス攪拌子が60秒経っても完全に脱色しきれていませんが、
MSE攪拌子は5~20秒で脱色されていることがわかります。
材質:PTFE
型式 | 外形サイズ | エレメント数 |
---|---|---|
RiS 15 | 15mm | 2組 |
RiS 20 | 20mm | 2組 |
RiS 30 | 30mm | 3組 |
RiS 40 | 40mm | 4組 |
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